読売テレビが放送しなかったこと
読売テレビは11月30日午後5時台の「かんさい情報ネットten」という番組で12月に開場した神戸アイセンターを取り上げた。その中で加齢黄斑変性の患者として登場した。取材を受けたのは11月25日の午後2時から3時までの一時間であった。しかし、テレビに映ったのは十数秒であった。インタビューで話したことは殆ど割愛され、壁をおさえながら階段を下りる姿が強調された。テレビでは説明が省略された階段の問題を説明しておきたい。
私が発症したのは2014年8月末のことで、異変に気付いてから1週間後には抗VEGF薬の注射をした。治療の効果が出る2か月ほどの間、外出して一番危険だと思ったのは駅の階段である。階段が波打って見えたので、踏み外して転げ落ちるのではないかと心配した。
それ以来、階段を下りる時は手すりを捉まえる習慣がついた。エスカレーターがあるときは、出来るだけ利用するようにしている。
ところが駅の中では、昇りのエスカレーターはあっても下りのエスカレーターがない所が多い。
下の写真は大阪市営地下鉄御堂筋線梅田駅の北出口方面の階段である。上りはあるが下りエスカレーターはない。
京阪電車中之島線の渡辺橋駅は乗るまでが大変である。地下に下りるまでに三つも踊り場のある階段があるが、昇りも下りもエスカレーターはない。
この階段を降りるとさらに階段が続く。ここには昇りだけエスカレーターがついていた。
改札を通ってホームに降りる所にようやくエスカレーターが出てきた。
眼の不自由な人に不親切な駅ばかりではない。
JR大阪駅と阪急電車の連絡橋をつなぐところは上下ともエスカレーターがある。
他に歩いて危険を感じるのは歩道である。写真のような波打ったタイルの歩道では街路樹の根が歩道を浮き上がらせていることがある。それに気づかず躓いたことがある。これも放送からカットされたことのひとつである。