「滲出型加齢黄斑変性に対する他家iPS細胞由来網膜色素上皮細胞懸濁液移植に関する臨床研究」
の移植後1年の経過観察終了の報告について
概要
神戸市立医療センター中央市民病院、神戸市立神戸アイセンター病院、国立大学法人大阪大学医学部附属病院、国立大学法人京都大学iPS細胞研究所並びに国立研究開発法人理化学研究所が連携して実施した「滲出型加齢黄斑変性に対する他家iPS細胞由来網膜色素上皮細胞懸濁液移植に関する臨床研究」(総括責任医師 栗本 康夫)に関して、移植後1年の経過観察を終了した旨の報告を、本日第123回日本眼科学会総会(場所:東京国際フォーラム)において下記の通り発表いたしました。
学会発表概要
総会名:第123回日本眼科学会総会(平成31年4月18日~4月21日)
会場:東京国際フォーラム(東京都千代田区)
発表日:平成31年4月18日
演題:加齢黄斑変性に対するHLA適合同種iPS細胞由来網膜色素上皮細胞移植
演者:髙橋 政代(理化学研究所、神戸アイセンター病院)
他11名の共同演者(理化学研究所、神戸アイセンター病院、大阪大学、京都大学)
発表趣旨(学会資料抜粋)
- 平成29年3月から9月にかけて、滲出型加齢黄斑変性に対する他家iPS細胞由来網膜色素上皮細胞懸濁液移植の安全性を確認する臨床研究を5例実施し、移植後1年の経過観察を全て終了した。
- 全例において、他家iPS細胞由来網膜色素上皮細胞に対する免疫反応を、免疫抑制剤の投与なしに局所ステロイド投与のみで抑えることが可能であった。
- HLA適合させた他家iPS細胞由来網膜色素上皮細胞の移植後1年での安全性が確認された。
- 詳細については、論文準備中。
参考情報
平成29年 |
2月2日 |
厚生労働大臣より再生医療等提供基準に適合との通知(会見済) |
2月6日 |
臨床研究の開始及び被験者の募集の開始(会見済) |
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3月28日 |
1例目の移植手術の実施(中央市民病院)(会見済) |
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平成30年 |
1月15日 |
2例目の被験者に対し、追加手術を実施(会見・報告済) |
平成31年 |
4月18日 |
移植後1年の経過観察終了(本プレス発表) |
問い合わせ
神戸市立神戸アイセンター病院事務局
Tel: 078-381-9870 / E-mail: e_kenkyu[at]kcho.jp ※[at]は@に置き換えてください。
http://www.riken.jp/pr/topics/2019/20190418_1/