富士山十二景

富士山十二景

5月17日から19日の三日間、富士山を各方面から見るツアーに参加した。富士山を目的にしたツアーに参加したのは初めてである。静岡駅でバスに乗り箱根を経由して富士五湖を巡るツアーである。箱根、富士五湖、日本平など見所スポットから富士山を見ようという趣旨である。
ここ数年の間に各地で撮影した富士山の姿とあわせて記録に残すことにした。富士山から遠い順に十二枚の写真を選んだ。題して富士山十二景である。


1. 岐阜上空から(2015年10月、約200Km西)
2015年10月、東北の栗駒山の紅葉を見るため大阪空港から花巻空港行きの飛行機乗った。離陸してほどなく木曽川上空に差し掛かると進路を北に変えた。ある人から乗鞍岳からも富士山が見えることがあると聞いていた。念のため、右の窓から東の方を見ると雲の上に富士山が浮かんでいた。



栗駒山は岩手、秋田、宮城の県境にまたがる山で紅葉を楽しめるところである。山頂には温泉があり日帰り入浴をした思い出がある。


2. 長野県千畳敷カールから(2016年10月、約100キロ北西)
2016年10月、車で学生時代のクラス会に軽井沢まで行った帰りに駒ケ根市のホテルに宿泊した。翌日、バスとロープウェイを乗り継いで千畳敷カールを訪れた。赤石山脈など南アルプスの山々の向こうに富士山が頭を出しているのが見えた。


千畳敷カールは中央アルプスにある氷河地形である。高山植物の宝庫として知られている。

3. 羽田空港から(2012年10月、約100Km東)
2012年10月東京へ行く機会があった。羽田空港の第一ターミナルビルの出発ゲートを離れ、離陸前の滑走を始めた時、遥か彼方に富士山を見ることが出来た。ターミナルビルの右側にかすかに見える。昭和49年(1974)から昭和52年(1977)まで、東京の郊外日野市に住んでいた頃、冬になると間近に富士山を見ることが出来たが、羽田空港から見ることが出来るとは驚きであった、

4. 静岡県、日本平展望台(2018年5月19日、40Km南東)
日本平は今回の富士観望の目的地のひとつで最後に訪れたところである。前日の天気予報では雨で雨具を用意していたが、幸運にも予報が外れた。画面左の、ふたこぶらくだの形をした山がある。その向こうの雲の上に山頂が見える。一時間の滞在時間の間、このチャンスを待っていた。5月になると見えない日が多いとの事であるには。右は駿河湾で次郎長やサッカーで有名な清水港がある。更にその右に世界自然遺産に認められた三保の松原が伸びる。


日本平は2回目である。2016年6月に来たが、その時、富士山は見えなかったので三保の松原を記念に写した。

5. 神奈川県、箱根(2016年6月、約30Km何東)
箱根は正月の大学駅伝でも知られる観光地である。芦ノ湖の周囲には美術館や別荘もあり、東京からも近いため、多くの観光客が訪れる。
二年前に中学校の修学旅行に続いて訪れ今回は三度目であった。生憎、今回は雲に覆われ、写すことはできなかった。
写真は二年前のもので、ホテルの庭から写した。露天風呂からも見え、朝風呂につかりながら富士山を眺めると疲れが取れゆったりとした気分になった。



下の写真はロープウェーで昇った駒ヶ岳山頂からみた芦ノ湖である。

6. 静岡県三島(2017年4月、約30Km南東)
昨年春、東京と伊豆の花見を見るツアーに参加した。伊豆から三嶋大社に向かうバスの中から撮影した。三島には富士山からの湧き水が出ているところがある。


下の写真は三嶋大社の枝垂れ桜である。

7. 静岡県由比付近(2018年5月19日、約30Km南西)
静岡県の太平洋岸には、東名高速道路、国道一号線と東海道線が並行して走っている。東名高速が国道一号線と交差する由比の付近で、バスの車内から撮影した。

 

8. 新幹線富士川鉄橋から(2018年1月、27Km南南東)
1月25日、伊豆の早咲きの桜を見に行く途中、新幹線で富士川を渡るとき撮影した。途中の関ヶ原付近は雪で覆われていたが、太平洋に面する静岡県一帯は好天で雲一つなかった。冬の日本列島はこんなにも違うのかと改めて認識した。雪に覆われた姿は美しい。

 



その日、熱海では1月というのに桜祭りが行われていた。熱海桜は河津桜より早く開花する。

9.山梨県、富士五湖(2018年5月17日~18日)
富士五湖とは、富士山の北山麓、山梨県側にある五つの湖のことである。東から順に山中湖、河口湖、西湖(せいこ)、精進湖(しょうじこ)、本栖湖(もとすこ)がある。
初日に宿泊した山中湖の近くのホテルの庭から撮影した。


次の写真は17日の夕方は曇り空の富士山を写したものである。

山中湖から



二日目、予報では雨であったが、夜が明けると雲一つない青空であった。
午前6時頃、朝風呂にも入らず同じ庭から撮影した。



時間が経つにつれ雲が広がってきた。富士のすそ野に広がる樹海が見える。

本栖湖から
ツアーの目的は、芝桜と富士山の光景を見るのが一番の目的であった。今年は桜に限らず、季節の訪れが早く、芝桜はあまり残っていなかった。霧が出て富士山は見えなかった。



下は旅行社がお詫びにくれた絵葉書の富士と芝桜である。

OK Google(音声検索)

OK Google(音声検索)

 

5月10日夕方、MBSテレビがニュース番組Voiceで、「視覚障がい者の社会進出」というテーマで放送した。目が見えない、もしくは非常に見えにくいという困難を抱えながら生活する視覚障害者、3人の事例を紹介していた。

MBSテレビ ネットリンク

芸人の日本一を決めるお笑いグランプリで、目が不自由なことを笑いに代えて優勝した漫談家、大手ハウスメーカーのセキスハウスの住生活研究室に勤務する女性が活躍する姿を放送した。

 

それに続いて、ITを活用している神戸市の男性の事例が紹介された。男性の視力は右目が0.3で左目は見えない。ITの進歩で生活が劇的に変わったという。例えば、スマートフォンの設定を変えてすべて音声で読み上げさせることで画面を見なくても操作できるそうだ。

 

男性は人も交通量も多い三宮駅からスマートフォンのアプリを駆使して、迷うことなく目的地のホテルへ向かう姿を映した。ホテルの看板は見えないが、スマートフォンのカメラで撮影、拡大して確認した。

最後に画面が変わり、「OK Google、明日の宍粟市の天気」と男性がパソコンに向かって話すと、パソコンが音声で「明日の宍粟は最高気温22度、最低気温8度で曇りのち晴れでしょう」と答えたところで、特集番組が終わった。

 

そこで、OK Googleとはどういうものか興味が湧いた。

先ず、Googleの検索機能を使って「OK Google」と入力すると、設定画面が出てきた。説明に従ってスマートフォンを操作すると容易に設定することが出来た。

設定が終わると、スマートフォンの立ち上げ画面が左のようになった。

右上のマイクの絵をタップすると左のように画面が変わる。

「認識しています」の文字が出ている間に話しかける。

 

この画面に向かって、例えば「NPO法人 黄斑変性友の会」と話しかけると左下の画面に変わる。「NPO法人 黄斑変性友の会」をさがして、タップするとホームページが現れる。

 

OK Googleは意外と便利である。文字入力でなく、音声入力なので面倒な操作を省くことが出来る。試しに、次のような音声検索をしたところ、すべて正しい答えが返ってきた。

「最寄りのバス停はどこですか」「近くの病院はどこですか」「今何時ですか」「最近の円ドルレートはいくらですか」「645-381はいくらですか」「アメリカの大統領は誰ですか」

最初のバス停の質問では、バスの時刻表も出てきた。外出先では便利に使える。応用範囲が広がりそうである。これを読んだ人が事例紹介していただけるとありがたい。

髙田 忍 05/17/2018